電子図書館としての満開佐倉文庫


 電子図書館という概念は、いろいろあります。ここでは電子図書館として運営する満開佐倉文庫の考え方を記します。

                          【2007年4月18日 新設】【2007年5月10日 更新】

 【満開佐倉文庫について
 満開佐倉文庫は、個人が運営するインターネット上の仮想図書館であり、現実に存在する図書館(文庫)のホームページではないということを理解していただくために電子図書館と称している。

 しかし、蔵書を貸し出すわけではなく、図書情報を提供するだけだから電子図書館というより電子図書情報サービスなどという名称の方が実態に合っている。 そうではあるが、電子図書情報サービスなどと称すると、どうも私が意図する運営と少し違ってくる。私は、ただ図書情報を提供したり、整理したりするだけでは何か物足りないと考えている。 漠然とした言い方になるが、「人間味のない」というイメージを持ってしまう。
 一方、図書館というと親切に教えてくれる司書の温かさが思い浮かぶのである。そのような人と人の触れ合いがある図書館、その温かさをホームページを運営する中で持ち続けたいと考えている。
 そして、人と人の触れ合いを通じて地域の「知」を積み重ねていきたいと考えている。

 ところで、満開佐倉文庫は電子図書館といっても地域(佐倉・印旛沼)の図書情報しか提供しておらず、一般的な図書館にある郷土図書コーナーの電子版というイメージである。
 また、収集する本は、郷土資料、小説、エッセイ、雑誌など、佐倉が一文字でも出ていれば取り上げる。 そのように集めて何になるのか?と問われても、深い考えはない。ただ目の前を通り過ぎていく地域の図書情報をできるだけ収集し、整理しておきたいと思う気持ちである。それは使命感ではなく、「面白い」と思う遊び心。掲載された図書情報の使い方は、使う人が考えればいい。

 また、読書をしていて地域の文字に出会うと喜びを味わえ、それが読書の楽しみになっていく。このような「地域探しの読書法」があっても良いと考える。「地域の文字を探しながら読書をしたら、読書が楽しくなる」という提案と、その実践でもある。

 全国には、いろいろな運営形態や蔵書を持つ専門図書館(文庫)があり、その数だけ電子図書館(あるいは電子図書情報サービス)を作り得るのではないかと考える。
 あとは、電子図書館として、どれだけ継続して情報を提供し続けられるのかということになろう。その続ける形が、その電子図書館の形になっていく。


 【収集指針
  地域の今を集め 今を整理し 今を伝える
  具体的には「佐倉」と「印旛沼」に関した情報を収集する。


 【運営
 1、満開佐倉文庫は、施設や貸し出す蔵書を持たない個人がインターネット内に仮想の図書館(電子図書
   館)をつくり、文庫が認定した司書とともに地域の図書情報やその他の情報を収集・提供し、それを
   目録化し、インターネット上で共有する。

 2、地域の図書情報やその他の情報は個人でも十分に収集することができ、しかも素早く提供することがで
   きる。そこに個人が運営できる電子図書館の可能性があると考える。

 3、運営は、楽しいと思うところまでが「文庫の身の丈」であり、それ以上の無理はしない。


 【活動
 1、佐倉市の歴史・自然・文学に関した図書情報と、印旛沼の図書情報を収集して、地域文化の紹介と向
   上に努める。

 2、佐倉と印旛沼に愛着を持つ人が執筆することを応援する。

 3、各地域で同様の活動をする電子図書館(人)と交流をはかる。

 4、地域の図書情報(歴史・自然・文学)に関するレファレンスをおこなう。

 5、佐倉市立図書館に図書情報のデータを提供するボランティア活動を行う。

 6、同好の仲間と集う。


 【満開佐倉文庫への感想
 日誌の中からの 感想     年報の中からの感想 司書の窓


 【図書の紹介にあたって
 図書を紹介するにあたっては、著者、題名、発行年、出版社を記入するほか、佐倉が出てくる部分を一部引用している。これは、題名だけでは図書の内容がわからないため、利用者が図書を選ぶにあたっての目安としていただきたいと考えたからである。
 引用にあたっては、掲載した文章の誤字、脱字もあろうかと思うので、利用者は原著を読み、原著から引用をしていただきたいと考えている。
 また、引用部分は文庫で判断したため、著者の納得いただける引用部分ではないかも知れないが、なにとぞ格段のご配慮をいただき、ご容赦くださるようお願い申し上げます。




日誌
 4月17日 
 えりっぷさんからメールあり
 今の図書館学もインターネットの分野まで学んでいかなくてはいけないんですね。私たちが学んでいたころは本が好きであれば、機械などとは無縁のところにいたんですが。
 館主さまも、ひとつひとつ調べたり学んでいかれた結果の今のホームページがあるのではないでしょうか。ホームページがどんどん認められていくことはとても喜ばしいこととおもいます。その意味でもおめでとうございます。
 しかし、あまりがんばりすぎて、お疲れにならないようほどほどで宜しくお願いします。寒暖のはげしいこの頃です。お体ご自愛ください。

 〈返信〉
 お気遣いいただきましてありがとうございます。結局、好きなんですね。体に気をつけながら、やっていきます。

 2007年4月16日 
 知人から情報あり
 満開佐倉文庫が、亜細亜大学の図書館特論の中で紹介されているという。図書館特論では、電子図書館について学ぶ項目があり、「さまざまな電子図書館像」の一つとして満開佐倉文庫が紹介されている。
 ご覧ください。

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