郷土資料 

佐倉・印旛沼に関した資料です。
                              【20010年1月1日〜 】
                                    
 10月17日
 節の介さんから、佐倉本情報あり
 小倉光夫『房総風雅史』(2003年12月 思文閣)
 房総の地における茶の湯の・和歌・連歌・漢詩・ 禅宗・香道・能・工芸、そして炭や茶の産業などを 通して房総の風雅の姿がまとまられており、古代からの 歴史を解説しながらの章立てになっています。以下に、佐倉に関する見出し等を抜粋して紹介します。
 P9 平常兼がはじめて千葉氏を名乗る
 P72 千葉氏一族の臼井氏の風雅
 古河公方成氏のもとに東国各地から歌人や連歌師らが参集し、 佐倉も聖都鎌倉からの文物につながることになった。 臼井宗徳寺の寺域に甘泉があり、家康が立ち寄り、京都の 「柳の水」似ていると喫茶の料に充て「権現水」とされた。
 P83 房総各地の八景
 下総国「臼井八景」舟戸ノ夜雨、遠部ノ落雁、飯野ノ暮雪、 師戸ノ帰帆、瀬戸ノ秋月、城嶺ノ夕照、光勝ノ晩鐘、州崎ノ晴嵐
 P110 徳川の江戸入城と千葉氏の壊滅
 千葉家再興を惣五郎が将軍に直訴するべく働いたが厳しい規制の中で 捕らえられ奉行所で処刑された。
 P143 下総国佐倉藩主の土井大炊頭利勝
将軍秀忠より「紹?(かもめ)円座肩付茶入」を拝領している。
 P144 土井大炊頭利勝の茶の湯
利勝の大名との交友のための主な茶会の列挙
 P147 土井大炊頭利勝所持の茶道具
利勝所持の茶道具の列挙
 P224 風雅の紀氏を祖とする佐倉堀田家
 P225 将軍家光に仕えた堀田加賀守正盛
 家光に正盛は御茶を二十回余も呈している
 P227 堀田加賀守正盛の茶の湯
将軍家光と正盛の茶の湯における交渉を列挙
 P232 堀田家宝物の茶入「九鬼文琳」
 将軍家光より拝領した唐物茶入「九鬼文琳」を紀氏の家宝として 明治まで宝蔵した
 P233 堀田加賀守正盛の茶の湯道具
 P240 稲葉家の茶の湯の風雅
 正往、正知の茶の湯
 P297 堀田正信・正休・正朝・正陳
 P301 春日局の養子堀田正俊
 正俊は紀氏以来の和歌の道に造詣が深く、定家の心を伝える 文雅の大名であった
 P303 堀田家累代の御道具
 P367 佐倉藩主松平和泉守乗邑の出自
 P380 堀田正仲・正虎・正高・正敦
 P383 堀田家中興の主・堀田相模守正亮
 P386 堀田相模守正亮の茶の湯
 P388 正亮の中興名物茶入蒐集の謎
 P390 堀田相模守正亮の中興名物茶入
 名物道具とその伝承経路を列挙
 P396 堀田家歴代の藩茶道・峯岸一族
 堀田正盛の時代には坊主頭・組頭
 茶道役は正俊の時代から記録にみられる
 P506 幾千姫の佐倉藩主堀田家への輿入れ
  (松平)不味の末娘幾千姫が佐倉藩主堀田相模守正愛の夫人として 輿入れた 玉映と号す
 P508 松平玉映の輿入れ道具
 P511 堀田正順・正時・正愛
 正時は菊花を愛好
 正愛の妻、幾千姫は茶の湯・俳諧に秀で玉映・月川と号した
 P515 外国御用取扱い老中堀田正睦
 P544 江戸時代の国友鉄砲鍛冶
 佐倉藩には堀田正俊以来仕えた鉄砲鍛冶水心流の国友家がある
 P556 房総における廃藩置県
 P558 交通の近代化にともなう文化の流入
 P569 尊皇攘夷と日米通商条約
 P570 豪徳寺における彦根伊井(井伊)家と佐倉堀田家の合体
 伊井家の菩提寺の豪徳寺は、堀田正倫から堀田家江戸屋敷の 玄関から書院までの建物一式を譲り受けて、移築再建した
 瓦に「堀田立木瓜」が確認される
 P572 佐倉市鏑木台の上級武家屋敷堀田邸
 P574 明治維新における佐倉堀田家
 P578 昭和二年の堀田伯爵家蔵品入札会
 P579 入札会二百三十六点の秘蔵品
 P610 麻賀多神社から東京美術学校へ
 香取秀真
 P612 香取秀真の茶の湯研究
 P614 伊藤左千夫への勾玉香ろ
 伊藤左千夫が子規のところへ抱えていった古釜の蓋は、 秀真が左千夫の意匠で新しく車型のつまみを付けたもの
 P616 晩年香取秀真
 P644 香取神宮文書に残る「炭献納」
 鎌倉幕府は砂鉄から武具・甲冑を製造し、その鍛冶職が大量に 房総炭を使用していた
 P645 関西の池田と光滝の茶の湯炭
 関東での枝炭の産地としては上総国久留里炭が元禄八年(一六五九)刊の 人見必大編『本朝食鑑』に記載されている
 P647 関東の佐倉と久留里の茶の湯炭
 佐倉炭と久留里炭が関東の茶の湯炭として昔から名がある
 享保七年刊行、文政・天保年間刊行の書物に佐倉炭が書かれている
 P650 房総から江戸への薪炭燃料
 P662 下総国佐倉茶業同業組合「佐倉同協社」と「相済社」

 〈返信〉
 詳細に記してくれまして感謝いたします。

 9月29日
 節の介さんより佐倉本情報のメールあり。
 次の2冊に、佐倉市内の石仏等が取り上げられています。
 『房総の石仏百選』房総石造文化財研究会編(1999年3月 たけしま出版)
 「59 布袋 佐倉市鏑木町・大聖院」

   『続 房総の石仏百選』房総石造文化財研究会編(2010年6月 たけしま出版)
 「30 八斎戒念仏塔 佐倉市土浮・正福寺
 49 社日塔 佐倉市飯田・麻賀多神社
 89 石鳥居 佐倉市先崎・鷲神社」

 8月5日
 佐倉本情報
 雑誌『佐倉市史研究』第23号(2010年3月 佐倉市)
 【『佐倉市史』考古編さん中間報告】
  橋本勝雄「二つの旧石器」
  萩原恭一「埴輪の胎土分析」
 【講演録】
  根岸茂夫「佐倉藩堀田家とその家臣団」
 【研究】
  菱沼一憲「下総国印東庄の領主と百姓・沙汰人」
  外山信司「佐倉藩の釈奠について 二つの『釈奠儀略』と堀田正睦」
 【資料紹介】
  中澤惠子「『スペイン風邪』と但馬ル之丞の日記」
  市史編さん担当「享保十年五月 山形分限長」
 【投稿】
  井原重之「長崎に遊学した佐倉藩の鉄砲鍛冶 佐倉藩工・遠藤直桓とその刀剣」
  竹村道央「佐倉藩士栗原幾三郎『大坂在番日記』(1)」

 7月20日
 執筆者から佐倉本をいただく
 特定非営利活動法人水環境研究所編著『ちばの湧水めぐり』(2010年7月 崙書房)
 県内の湧水を紹介しています。佐倉市分としては、加賀清水、上座公園湧水群、清水台湧水、佐倉城址公園湧水群、くもの井戸、 勝間田の池、米戸の湧水、岩富の湧水、六崎弁天池、延命水、千葉水の場所や由来、自然環境などについて記されています。
 佐倉の自然を観察する上で貴重な一冊となるでしょう。




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